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薬剤師の資格

必ず学校をでなければいけません

薬剤師の資格を受験するためには全国にある薬学部で6年間の学科を修了しなくてはいけないこととなっています。

同じ国家資格でも保育士などは学校を出てから試験を受験できる一方で、全く関連の学校を出ていなくても独学で学習をすれば一発試験で資格取得を目指すことができたりします。

しかし薬剤師においてはそうした別ルートはなく、6年制の薬学部もしくは4年制の薬学部と2年制の大学院課程といういずれかの学科を修了していなければ受験資格を得ることはできないと定められています。

ただし大学1年の時点で別の学部学科から薬学部に編入をするというような例外規定もあるので、まずは受験要件を満たすためにどういったルートが近道になるかということをしっかりと調べておくようにしましょう。

大学によって編入条件や入学のための試験科目が異なっていることもよくあるので、どれも同じと思わず細かく比較をして選ぶというのがポイントです。

合格率は約60~80%

薬剤師の国家試験の合格率は決して低くなく、例年の平均では約60~80%の間で安定しています。

これは事前に6年間という長い学科課程があるためであり、そこでしっかりと実習を含む学習をしておくことでほとんどの人は初年度で合格をすることができます。

試験の日程は年に一度となっており、学校を卒業する間近の2月末~3月での2日間にわたり実施されています。

しかし合格率が高いといっても試験で問われる内容はかなり幅広く設定されているので、学科さえ受ければ合格ができるというものでもありません。

試験科目としては「薬理」や「薬剤」「病態・薬物治療」といった薬学の基本的な科目の他、「物理」「化学」「生物」といった理系科目や「衛生」「法規」「制度」「倫理」「実務」といった実際に業務に就くときに必要になる知識も含まれてきます。

約60~80%というと非常に大きな幅があるように感じますが、これはその年によって試験の難易度が異なっていることと、合否は人数やボーダーラインによって決まるのではなく必要な得点ができているかということで決まるためです。

ですのでその年の受験者が優秀であればほぼ全員が合格をするということもあるわけです。

大学によって合格率が違うのもポイント

もう一つ薬剤師の資格試験の合格率を左右するのが薬学部のある大学です。

全国にはたくさんの薬剤師養成課程のある大学が存在していますが、中には合格率約90%を超える優秀な大学もあれば、合格率約23%という非常に低い大学があったりします。

ただしこの合格率は薬学部全体の人数にもよるので一概にまとめることができるものではないのですが、それでもここまで極端な差があることを考えると在学中に受けることができる講義の質にばらつきがあるというふうに見ることができます。

なお最も合格率が高い大学としては、広島大学や金沢大学、明治薬科大学などがあります。