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感謝の気持ち

患者さんからの「ありがとう」

患者さんとの距離が近い薬剤師

薬剤師の仕事に初めて就いた新人さんなどは、患者さんとの関わりの時間の長さに驚くことがよくあります。

病院や診療所でもじっくりと話を聞いてくれる医師や看護師さんはいるのでしょうが、大きな施設になると1時間待ち5分診療と揶揄されることもあるくらいにあっという間に診察が終わってしまうようなことがよくあります。

しかし調剤薬局の場合には院外にあることと、他にも複数の施設から利用する調剤薬局を選ぶことができるということもあり、比較的患者さんとの距離が近くじっくりと薬品についての相談をすることができたりします。

最近は医療や薬品についてインターネットで簡単に調べることができたり、自分が服用する薬について積極的に情報を求めようとする人が増えたこともあり、中には相当詳しい説明でないと納得をしてくれない患者さんも増えてきています。

ただし中には誤った情報をそのまま信じこんでしまっていたり、自己流で薬の飲み方を決めてしまっていたりする人もいるため、そうした人にいかに処方されている薬の正しい扱い方法を知らせていくかということが薬剤師としての重要な役目になってきます。

薬剤師からの一言が不安を和らげることも

短い診療時間で出された処方箋に対して、不信感を持つ患者さんも少なくない中で薬剤師の対応は非常に重要な意味があります。

「本当に効くんだろうか?」「余計な薬を買わされているんじゃないだろうか?」といった疑いを持っている人に対して、どういった説明を薬剤師がしていくかによりその後の治療の様子も異なってきます。

薬剤師にとっては何気ない一言であっても、その言葉のために心の不安がフッと消えることもあれば、逆に不信感がより募ってしまうということもあります。

薬剤師は日々進化をする薬学の知識を学習するということももちろん重要なのですがそれ以上に、患者さんの不安を和らげるための言葉を常に仕入れて使えるようにしておくということもまた大切なスキルとなってきます。

優れた薬剤師さんになってくると、医師の診療や病気を抱えた体に大きな不安を持っている人に対して先に希望のある優しい言葉をかけてあげることもできたりするものです。

参考>>【感謝】薬剤師さんありがとう|沖縄のうわさ話

「ありがとう」と言われる薬剤師を目指す

医療や看護の仕事においては、見返りを求めて仕事をするのはよくないことと言われます。

患者さんの大半は自分のために医療や看護をしてくれるスタッフさんに丁寧に接してくれますが、中には病気である自分に苛立つあまり理不尽な言葉をかけたり、些細なミスなどに対して強い暴言を吐いてくるような人もいるからです。

しかしながらそうした厳しい現場であるからこそ「ありがとう」と素直に言われた時には心から嬉しさを感じることができ、また明日からの業務を頑張ろうという気持にさせられます。

薬剤師の仕事は年々多様化しており、従来のようにお店にいて処方箋を持ち込む人だけを待っているのではなく在宅で医療を受けている人の元へ行ってそこで薬を処方するといったこともよく行われています。

多くの患者さんからの「ありがとう」を引き出すためにはやはりCS(顧客満足度)を高めるためのサービスが必須であり、薬剤師としてそれを高めていくためには日々の努力や情報収集が欠かせません。